企業は人なりといわれます。人がいて初めて組織となり、その組織で業務に取り組むことで会社の収益を上げていくことになります。
最近話題になるハラスメント。これが従業員のモチベーションを悪化し、組織に淀みを生じさせます。ですから私たちは従業員のモチベーションを向上させ、組織を活性化する必要があります。
では従業員である物流スタッフのモチベーションを向上するためにどのような取組をしていったらよいのでしょうか。
まずは管理監督者の教育から行っていくと良いと思います。物流業では管理監督者が育っていません。ですから基本からきちんと教え込む必要があります。
管理監督者の業務の大きな部分を占めるのが労務管理です。部下のモチベーションを向上させるのは労務管理と大きな関係があります。
ではまず労務管理の基本から考えてみましょう。労務管理は単なる日々の労働時間の管理から部下の長期的な育成まで様々です。
労働時間管理はまさに管理監督者の責任です。部下個々人が何時から何時まで働くかをコントロールするのは管理監督者です。
最近特に問題になっている残業についても上司である管理監督者の指示が必要です。原則として部下からの申告に基づく残業はあり得ない話です。
なぜなら部下の判断で残業を行うということは、部下が自分で自分の給与を決めるというおかしなことになるからです。
残業を無くせ、こういった話がよく出てきますが、今まで必要だった残業をすぐにゼロにすることは難しいかもしれません。
このような一方的な指示は物流スタッフのモチベーションを下げるだけです。労務管理を行う管理監督者であるならば、残業が発生する要因をしっかりと把握すべきです。
そのうえで人が足りなければ増員、仕事が多すぎるのであればその仕事を切る、やらなければならない仕事であればそれを効率化する、それが管理監督者の役割なのです。
次回に続きます。
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