物流会社の提供する物流サービスの場合、顧客とじっくりと会話し、顧客の物流現場を穴のあくほど観察し的を射たものとしなければなりません。
顧客は物流安全を良くしたいと思っていればそれに応えられる物流サービスが必要です。物流品質を向上したいのであればそれにふさわしい物流商品の提供が求められます。
あくまでも観点はSQDCMです。S(安全)、Q(品質)、D(納期)、C(コスト)、M(マネジメント)の視点で顧客のニーズを探るのです。
物流業務を受注するためには営業活動が当然必要になってくるのですが、顧客に物流レベル向上のコンサルティングをしながら活動していくのが望ましい姿です。
顧客の物流レベルを診断しながら自社でできる物流サービスを提供していくのです。そのきっかけとなるのがこのSQDCMの視点なのです。
他社でもできるようなサービスでは高い金額での受注は望めません。自社ならではの付加価値レベルの高い商品であれば多少コストがかかっても顧客は買ってくれるでしょう。
つまりSQDCMの視点で見てレベルの高い物流サービスを提供できるように商品を考えていく必要があるのです。
顧客が物流コストを中心に考えている場合、物流サービス水準を下げるという考え方があります。これには賛否両論があるでしょう。しかし、顧客が在庫を増やしてでも一括して運びたいというニーズがあることが考えられます。
いったんそのニーズには従い、それを改善できる方策を顧客に提供していけばいいのです。
物流を単なるコストととらえている会社がたくさんあります。しかし物流を点で見るのではなく、サプライチェーンという面で見ていく時代です。
サプライチェーンの全体最適を図るように顧客にアドバイスしていきましょう。これにつながる物流サービスこそが「儲かる物流商品」だと言えるのです。
常により良い物流サービスとは何かを考えながら仕事をしていきましょう。そうすることによって、物流の地位向上にもつながりますので。
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