最終的にアウトソース先を決定するに際し、決定判断基準を事前に決めておきましょう。往々にして価格だけで判断してしまいがちですがそれは危険です。
その会社のSQDCはきちんと評価しましょう。また提案についても重視した方が良いと思います。提案は最初に取引するにあたって自社はどのような貢献ができるのかを提示することに加え、取引中に改善提案をしてもらうことも忘れてはなりません。
毎月何かしらの改善提案してもらえればベストでしょう。要は取引先決定時にその旨、つまり「毎月一件の提案をする」とのコミットメントをしてもらうということです。それがあれば採点時に加点することにしましょう。
取引が決まれば正式契約を締結します。物流に関する契約にはいろいろな抜けが散見されますので注意が必要です。
たとえば当初予定していた物流量が変動した場合に価格は変更するのか、当初契約に想定されていなかった仕事が発生した時にはどうするのか、こういったことの発生を想定しそれを契約に織り込んでおくことをお勧めします。
・ 物流量が15%以上変動した場合は再度見積もらせていただきます
・ 新たな業務発生時には両社検討合意の上価格を決定することとする
などといった表現を必ず入れておくとよいでしょう。
このような記載をせずに、現場同士で勝手に決めてしまうことは避けなければなりません。よく新たに仕事が発生しても「サービスでやってしまう」ことがあります。その結果、知らず知らずのうちに物流会社の収益を圧迫してしまうことがあるのです。
輸送の場合には燃料費が変動した場合の価格の取り決めをしておきましょう。燃料サーチャージを導入するのか、新たに見積もりし直すのか、ルールを決めておくことが必要です。
ビジネスですから契約事項をきっちりと詰めておくことは当然のことです。ここを手を抜いてしまうと後で大変なことになりかねないのです。
次回に続きます。
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