物流が社内でなかなか認知されない会社にはそれなりの原因が考えられます。一つはPR不足です。そしてもう一つはそれなりの仕事しかしていないことです。
PRについては物流情報を入手し、ことあるごとに発信していく努力が欠かせません。このPRについては物流月報を作成し、それを社内に展開していくことが効果的です。
物流月報ですからその月の物流の成績を数字で示します。
・どれくらいの物流コストを発生させたのか。
・単位当たりの物流コストは着実に下がっているのか。
・物流品質で不具合比率はどれくらいだったのか。
・物流安全での問題はなかったか。
こういったデータを毎月示していくとともに、それが確実に改善していることを示さなければなりません。
このようないわば当たり前の努力を怠っているようでは社内で物流を理解させていくことは困難かもしれませんね。
難しいことではありませんから必ず実行するようにしましょう。
次に仕事の水準です。単純な運搬作業や保管作業だけでは評価されません。ユーザーが喜ぶようなレベルの高い仕事をして初めて認知されるものです。私たちは物流の質を上げる努力が欠かせませんね。
自分たちの事しか考えない身勝手な物流作業、たとえば目先のコストにこだわり「まとめ輸送」を行ったり、次工程に「まとめ運搬」を行ったりしているようではマイナス評価しか得られないことは当然でしょう。
ジャストインタイムでモノを届ける、しかも混載を駆使してコストも下げる努力をすることでようやく物流というものを理解してもらえるのです。
特に各社が気にしている在庫水準の適正化について物流が活躍できるフィールドは大きいものと思われます。発注行為や生産管理を積極的に実行することでそれが可能になるのです。
このように仕事の質を上げることこそが物流を認知してもらえる近道だと思います。受け身での仕事をしている限り、自分たちへの理解度は高まらないと思った方が良いかもしれません。
物流を理解してもらえない背景には必ず要因が隠れています。自分たちが会社に貢献できているかどうか、冷静に見つめなおすことが必要だと思います。
すべてのボールは物流が持っていると考えましょう。
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