物流の活動を測定できるツールはとても重要です。しかしこれほどまでに大切なツールにもかかわらず、意外と導入されていない会社が多いことには驚かされます。
世の中の商品やサービスを購入するときにカタログを見ますよね。このカタログには商品と希望小売価格が提示されています。
にもかかわらず、物流というサービスについて「商品」と「価格」をカタログで見かけることはほとんどありません。カタログすら存在しません。それはなぜでしょうか。
物流にはいろいろなパターンがあることは事実です。しかしだからと言ってカタログが作れないということにはつながらないでしょう。それは基本パターンは作成できるからです。
買う側のことを考えるとこの基本パターンと基本価格は提示しておくべきでしょう。これが無いということは残念ながらあまり顧客の方を向いていないと言わざるを得ません。
このカタログを作ることができていない理由は何なのでしょうか。その一つは物流自体を測定するツールが明確になっていないことが考えられます。
段ボール箱を日に100個動かす時に必要となるコストについて明確に把握できていないと、カタログ化は難しいと思われます。
顧客から引き合いがあるたびに都度時間を測定し、それに基づいて価格を算出することが多いのかもしれません。しかしそれを繰り返していると、都度価格のベースが変更になる可能性があります。
ある時は100円であり、ある時は120円であるということが発生します。このような価格のばらつきがあると顧客の信用を失ってしまいかねません。
そこで毎回の見積もりを同じ原単位で作成できるようなメジャーが必要になります。ではそれはどのように作成していったらよいのでしょうか。
一つに過去の実績から作成することが考えられます。倉庫内作業者が過去に何時間で段ボール箱をいくつ処理できたのかを調べます。
これで一箱あたりの工数がわかります。それに労務費原単位を乗ずることでコストが算出されることになるのです。
この基準たるメジャーを箱のサイズ別に保有することで顧客に提示する価格見積もりに統一性が出てきます。
次回に続きます。
■11月18日(火)東京で開催!
「7つのムダ取りで物流改善&TOTO千葉物流センター見学」
http://www.tmainc.co.jp/seminor/top/2556/
■講演DVDが発売されました!
「成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略 」
http://ebrainshop01.free.makeshop.jp/shopdetail/000000000151/
■日刊工業新聞社 工場管理 に連載を始めました!
「工場はまだまだ改善余地がいっぱい!
工場管理者のための物流改善ネタ出し講座」
11月号 宝の山を掘ろう フォークリフト編 (上)
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000490#index
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/