このように実際に現場に出て形を変えてみる、これをとにかく繰り返す。これが物流担当者の改善力を向上させていくための最短ルートです。
改善するための時間が無いという話を聞くことがありますがそれは本当でしょうか。たしかに仕事を止めないと変更できないようなアイテムがあればそうかもしれません。
しかし仕事の合間にものの置き方を変更してみたり作業の手順を変更したりするようなことは可能でしょう。
そして会社の中でこのような改善の結果を記録として残していくことをお勧めします。改善はノウハウです。担当者が変わったとたんにノウハウが消えてしまうことがいかにももったいないと思いませんか?
その記録を使って教育していくことも望ましいでしょう。これを繰り返すことで物流改善はみるみると進んでいくことと思われます。
まず第一歩を踏み出すことです。全従業員がその経験をすることが理想的です。そしてこのようなしくみづくりを実施していくのは経営者のタスクです。
製造業では歩行一歩を無くすための改善を行っています。これに比較すると物流現場ではまだまだ大きな改善余地があると思われます。
改善を実行したらその報告をさせ、それに対して報奨金を出すようなことも考えていきましょう。全従業員のモチベーションを向上させることも大切なのです。
いかがでしょうか。物流業にとって改善は仕事の一環です。しかしそれを経験したことが無いために何となく難しく感じてしまっている節があります。
この感覚を取り払ってあげましょう。それは経営者がやることです。一度は自ら物流現場に出かけて行って自分自身で改善に取り組んでみましょう。
もう競争相手の会社は取り組んでいる可能性があります。出遅れることが無いようにしましょう。今後企業間競争は厳しくなることはあってもそれが緩和されることはあり得ません。
ぜひ実際の取組、そしてその経験値の記録作成を実行していきましょう!