何事でも言えることですが「結果には必ずそこに至る原因」が存在します。私たちが携わる物流にもこの法則が当てはまります。
物流はいつも底辺に居りなかなか評価されないと嘆いている人は数多くいます。最近ではテレビ番組でもドライバー不足に絡め物流の重要性をPRしていますが、この「PR」という部分で私たちは努力不足だということを認識する必要があると思います。
そして物流の重要性をPRする前に物流の価値を上げていく努力が必要なのです。この価値は顧客からいただく対価にもつながります。
よりバリューの高い物流を提供すればそれに見合った対価をいただくことができます。一方で顧客から価値を感じていただけなければ対価は低いものにならざるを得ません。
これは経済の上では至極当たり前のことです。鉛筆と万年筆では当然バリューが異なります。その結果として売価に差がつくのです。
物流事業者は「なかなか価格が上がらない」という言葉を口にします。でも「なかなか上がらない」のではなく「価格を上げられる仕事ができていない」と解釈すべきではないでしょうか。
少々厳しい言い方かもしれませんが、6万2000社がひしめく運送業では同じサービスを提供している以上顧客は「より安い業者を選ぶ」ことになります。もしかしたらこの会社数が価格面での過当競争を招いているのかもしれません。
しかしこの事実は物流業に限ったことではありません。コンビニエンスストアでも歯科医師でも同様です。いかに他社に比べて差をつけるかがポイントになることは言うまでもありません。
価格に限らず私たちの提供する仕事が社会に認められるようになるためにいろいろな努力が必要であることは間違いないことなのです。
ではどのような取り組みが必要になってくるのでしょうか?私たちが取り組むべき努力の方向性について少し考えていきたいと思います。
最初に考えるべきことはドライバーの品質ではないでしょうか。通信販売が消費者の高い満足度を得ている要因の一つとしてドライバー品質が挙げられます。
彼ら、彼女らはドライバーというより通信販売会社の最終販売員なのですね。よくドライバー、ドライバーと言いますがそうではなく、商品をお届けするセールスパーソンなのです。
この印象次第でその通信販売業者の印象がガラッと変わってしまうのです。そこでこの部分での人材教育は極めて重要だと言えるでしょう。
次回に続きます。
■6月24日(水) 日本IE協会で講演を行います!
「物流標準時間の導入とその活用法」
物流管理が不十分といった「物流マネジメントの問題」が浮き彫りになっています。製造現場で当たり前に使われている管理技術も物流現場では整備されていません。物流コストを明確に示せず「不十分な見積もり」が挙げられます。顧客に対してかかるコストを定量化できないために正確な見積もりができないのです。
また、作業手順や作業ペースを作業者任せにし、作業者が「仕事量に関わらず自分の持ち時間を目いっぱい使って作業を行う」といった現象も多く見受けられます。
もう物流マネジメントができないという時代ではありません。物流作業を定量化し、きっちりとした管理を行うことで会社収益に貢献していきましょう。
物流作業を定量化するために物流標準時間を導入し、活用することで会社収益向上に貢献しましょう!ぜひ、この機会のご参加をお待ちしております。
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5月号 第10回 宝の山を掘ろう 輸送編
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物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/