日本では「物流の地位」という言葉が交わされることがあります。しかもどちらかというとネガティブな使われ方をする方が多いと思われます。
日本で物流はあまり注目されることは無いかもしれません。会社の中でも物流の部門すら無いという場合もあるでしょう。
一般的に「もの」は黙っていても届くものという認識があるかもしれません。会社で仕入れを行った場合、仕入れ先がトラックを仕立てて納入してきます。つまりこの場合物流を気にしなくてもものは届くのです。
欧米では「買う側」がものを引き取ることが一般的ですから物流を常に気にします。その関係があるのかどうかはわかりませんが、物流を一つの学問として取り扱っています。
若い人も物流を学ぼうとして物流やロジスティクスの専門学科に進みます。そこできちんとした理論を学んだうえで物流会社やメーカーに就職し物流の業務に就くのです。
このように物流が認知されている場合は「物流の地位」などといった言葉を使ってわざわざ話をする必要な無いのですが、日本は少々状況が異なりますのでこの点につきましてお話を続けていきたいと思います。
先ほど「調達物流」の話を出しました。日本は仕入先がものを届けてくれますので「日本には調達物流は無い」と言われます。
これも物流の注目度を低下させている一つの要因ではあります。しかし物流と言うとそれは調達物流だけではありません。
工場の中でも物流業務は存在します。というか「もの」がある限りそれを動かす行為は必ず発生しますので至る所に物流が存在しているわけです。
工場ではものづくりのために物流は非常に重要な役割を担っています。しかし物流に対する認知度はいかがでしょうか。どちらかというとそれほど認められていないというケースの方が多いのではないでしょうか。
ではなぜ物流の認知度が低いのでしょうか。明らかに物流業務が存在しているにもかかわらず、それに対する評価が高くないことについて私たちは考えてみる必要があると思います。
物流の評価の内最初に考えなければならないことは「物流サービス」ではないでしょうか。通信販売は最近よく話題に上ります。そして注文した商品が間違って届くということはほとんど聞いたことがあります。
これは「物流サービス」の典型事例ではないでしょうか。多分通信販売の購入者にアンケートを取るとほとんどの人が「満足」と答えると思います。
つまり通信販売における物流は一般消費者から評価されているということになります。ここで通信販売における「物流」を消費者が意識しているかと言うとそうではないかもしれません。
次回に続きます
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