物流業に就きたいと思う人が少なくなり、高齢者や女性を戦力化させていく過程で物流自動化はこれから避けて通れない道となることでしょう。
自動化は当たり前のことながらお金がかかります。対投資効果が得られないのであれば自動化を進めることはできません。
会社で物流自動化設備を導入しようとすると、必ずといってよいほど投資金額の圧縮が求められます。あと15%カットしろといった話が上層部から飛んでくるのです。
工場投資でも同じですが、当初予算を削られることはよくあることです。そうなると真っ先に削られるのが物流設備投資です。
なぜなら工場ではプレス機や加工機などの直接生産に関わるものは削ることはできませんが、物流は人海戦術で何とかなるからです。
幸いなことに自動化そのものは承認されたとしたときに心がけなければならないことは「中途半端な自動化はやめる」という意思を持つことです。
場合によっては自動化全体をあきらめる勇気を持つことが必要になるでしょう。なぜなら中途半端な自動化は導入しない方がメリットがあるからです。
ではどのような自動化が中途半端なのでしょうか。それは短距離運搬をAGV化する際に、AGVへの載せ降ろしをフォークリフトで行うようなケースが考えられます。
せっかく自動化したのだからといって短距離運搬をAGVで行いたい。でも両端末の作業はフォークリフトで行う場合、フォークリフト単独で運搬するより時間がかかります。
何のための自動化なのでしょうか。
このような自動化はAGVだけにとどまりません。自動倉庫でも自動仕分け機でも発生しうる事例です。少しの投資をケチったためにその自動機の持つ能力を殺してしまうのです。
ですからこのような中途半端な自動化はしない方がましなのです。自動化はモジュールとして倉庫全体で導入すれば効果はあります。
人への負荷を軽減する自動化も効果があります。
でも十分な知識を持ち得ないまま導入すると効果がないばかりか、作業効率も低下させますので注意が必要です。
なぜ自動化するのか。自動化すれば確実にメリットが出るのか。この点についてじっくりと検討した上での導入を図りたいものです。
■大阪でセミナーを実施します!(PART1)
『梱包・出荷ライン
ポカミス防止と作業効率向上』
簡単な梱包作業を行いながら、梱包品質と作業性向上について学びます。
日時:2017年11月27日(月) 午前10時 ~ 午後5時
会場:大阪府工業協会 研修室
お申し込みは
https://www.opmia.or.jp/seminar/3217
■大阪でセミナーを実施します!(PART2)
『入出庫作業・ピッキング作業 ムダ取りとポカヨケの実践
作業ロスを見過ごさない、ミスを起こさないための具体策』
日時:2017年11月28日(火) 午前10時 ~ 午後5時
会場:大阪府工業協会 研修室
お申し込みは
https://www.opmia.or.jp/seminar/3175
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
■日刊工業新聞社 工場管理 11月号 好評連載中!
「工場全体を効率化できる 物流のトリセツ
『第14回 正しい物流アウトソースの進め方(下)』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/