最近はどの産業でも自動化の技術が導入されつつありますね。物流は自動化には比較的適した産業だと考えられます。
皆さんの会社ではいかがでしょうか。たとえば工程間運搬などはもうAGV(自動運搬車)でもよいのかもしれません。
一時期立体自動倉庫が流行った時期がありました。この自動設備は大掛かりなため結構な投資が発生します。建屋も必要になります。
自動化ですが導入コストと運用コスト、そして将来にわたっての必要性を考慮すべきだともいます。自動倉庫はこぞって導入されましたが「無用の長物」になってしまった会社も少なくありません。
ですから自動化はより慎重に判断することが望まれます。
これもどの産業でも同じことですが、しばらくの間、人手不足は続くことが考えられます。日本は原則として単純労働に対する外国人の採用は認められません。
ここが欧米諸外国との違いです。欧米諸国では積極的に移民を受け入れ、その人たちの職として単純労働も認められてきています。
たとえばトラックドライバーは自国民ではなく、海外から来た人たちがその多くを担っています。倉庫内作業も同様です。
本来であれば自動化の前にこのような外国人労働者について考えていくことが必要のような気がします。ただし法令で認められていない限り日本では現時点では難しいでしょう。
そこで人手不足が続く前提でどのような仕事を自動化していったら効果的なのかについて考えてみる必要があります。
最初に考えなければならない仕事は安全が心配される業務ではないでしょうか。製造業では危険を伴う仕事を自動化し、人が楽にできるように考えています。
重いものを持ち上げる際には助力装置を使います。これもある種の自動化の一部と考えられます。助力装置ではなく、ロボットを使って人による作業から機械による作業への転換も進んでいます。
物流でも重量物の手扱い作業は多数存在します。そこでまずこの観点から自動化について考えてみてはいかがかと思います。
次回に続きます。
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