物流が社内で認知されるようになるためには、それなりの仕事をしなければなりません。社内の標準以上の仕事をしなければなかなか認められることは難しいでしょう。
ではどのような仕事をしていったらよいのでしょうか。それは自身の領域から一歩踏み出すことです。物流の仕事の前後には物流部門が実施すると効率化される仕事があります。
たとえば資材や部品の発注業務です。よく発注業務は購買部門が行っているケースが多いようです。その弊害として在庫が多すぎたり少なすぎたりすることがあります。
現場を見ずにデータだけで発注することによる弊害です。発注業務は物流現場に行わせることで、在庫の適正化が図られます。
メーカーの工場では生産管理を物流が行うケースがあります。物流は生産工程に部品や資材を届けます。この業務をタイムリーかつ適正量を届けることを通して、生産工程の秩序ある運営をサポートできるのです。
この「生産管理」は物流としては大きなバリューです。一般的に物流は運搬担当ととらえられがちですが、このような「管理業務」を実施することで物流は認められます。
認められるどころか大いに重宝がられることでしょう。
これが重要なのです。もう一度繰り返しますが、物流を認めてもらうためには私たちの仕事の仕方を変える必要があるのです。
ただ言われたことをやっているだけではダメです。周りの仕事を効率化するためにはどのような物流サービスを提供したらよいかを考えることです。
今の物流サービス水準を低下させるようなことを考えるのではなく、レベルアップすることで、周りをサポートするのです。
よく勘違いされることとして、物流はコストだから常に下げることを考えなければならない、という発想があります。
しかし物流で少しコストをかけてでも他が大きく儲かるという事例はいくらでもあります。「物流=コスト=悪」という短絡的な発想は危険なのです。
私たちはどのような仕事の仕方に変えていくべきか、それでどれくらい追加コストが発生するのか、そして他がそれによってどれだけ儲かるのかを考えましょう。
このような発想で仕事に取り組んで行くことで、結果的に物流は喜ばれ、感謝される方向に向くと思われます。
ですから、少し視点を変え、常に努力していくことを心がけましょう。
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