今まで何度となくお話してきましたが、社内で物流の認知度が低い、上位者の関心が薄い、だから物流部門はつらい思いをしているという件、実は物流担当者は自分事として改善が必要と思われます。
この事実は間違いないことです。会社内に限らず、社会の中でも物流に対する関心は低く、物流が確固たる地位を築けているかというとそうでもない。
ではその原因はどこにあるのか。その真の要因を改善しない限り、今の状況が変わることはありません。真の要因を掴むために何をしたらよいのか。
はい、それは簡単なことです。物流担当者が自分たちの仕事の仕方を振り返ってみることが一番です。
筆者はよくセミナーでこのような質問をさせていただくことが多いです。
「物流現場の作業は標準化されていますか?」
この質問に対して大半の出席者が「いいえ」と答えます。
次に以下のような質問をさせていただきます。
「では製造現場ではどうでしょうか?」
これに対してはほぼ全員が「はい」と答えます。
「なぜ製造現場でできるのに物流現場では実施しないのですか?」
これが最後の質問となるわけですが、明確な回答ができる人は少数派です。もしかしたら物流作業は標準化できないものとの思い込みがあるのかもしれません。標準化のノウハウを知らないだけかもしれません。
しかしこの事実だけでも物流は明らかに出遅れているし、他部署より残念ながら「劣っている」と言わざるを得ないのです。
ましてや標準時間の導入や、KPI管理などと言ったらお手上げ状態となります。これが物流現場や物流管理者の実態なのです。
いかがでしょうか。物流に注目してくれない、関心を寄せてくれないなどといった愚痴が出てきそうですが、その要因は自分たちにあることを見過ごしているのではないでしょうか。
筆者もかつてこのような思いを持っていました。しかし周りは物流だけが特別だとは1ミリも考えていないのです。
被害者意識が強すぎる物流はもっと他の業界や他の部門を見る必要がありそうです。そして他に比べて自分たちが劣っている部分があれば、それをまずは解消することです。
これ抜きにして、物流の地位向上などあり得ないのです。
次回に続きます。
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東京・平河町近辺の会議室
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