運搬についてとても大切な要素があります。それは「情報」です。
どういったタイミングで運搬するのか、それを運搬作業者に伝達することで効率的な運搬ができるようにすることを考えましょう。
物流作業には入出庫作業やピッキング作業があります。それらの作業はその仕事が発生したときに作業を実施しますので、大きなロスが発生しづらいと考えています。
つまり、仕事がないときには別の仕事をやることで、手待ち時間を少なくできるからです。
一方で、常時運搬作業を行っている場合、広い工場や倉庫の中を走り回り、地点間を移動するロスや、手待ちのロスが発生しやすいのではないかと思います。
そこで、運搬作業はできるだけ計画的に行うことでロスを防げるのではないかと考えています。
その方法のひとつが情報の改善であり、一例として時刻表運搬があると思います。この時刻表運搬は、工程ごとに運搬作業者が立ち寄る時刻をあらかじめ定めておくことです。工程側は、指定時刻までに製品を出庫して移動できるよう準備しておく必要があります。
また、入庫製品も同様に保管エリアに時刻表を設置し、指定時刻に運搬作業者が製品を届けることになります。
できれば運搬作業者は複数工程を巡回し、それぞれの工程に立ち寄りながら製品の引渡し、受け取りを実施していくとよいでしょう。まさに計画運搬の実現です。
よく工場や倉庫の中で運搬作業者を呼び出す方法がとられている場合があります。これも一つの方法だと思いますが、この場合、工程の都合で運搬作業者が動き回らなければならないことになり、結果的に非効率になりがちです。
まずは情報を改善し、計画的に運搬する方法を考えてみましょう。
■新着セミナー情報
大阪で梱包・出荷ライン改善のセミナーを実施します!
「梱包・出荷ライン ポカミス防止と作業効率向上
『工場の最終工程』の管理と改善」
2019年1月22日(火) 10:00~17:00
大阪府工業協会 研修室
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.opmia.or.jp/seminar/4409
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
■日刊工業新聞社 工場管理 12月号 好評連載中!
「工場物流進化論~物流変革時代を乗り切るヒント
第8回 国の施策としての総合物流施策大綱(下)」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/