前回に複数の作業者で同じ梱包作業を行うというお話をしました。これは限られた時間内で仕事を終わらせる必要性から生じるのですが、この作業者への仕事の与え方には二通りがあります。
たとえばその梱包作業が袋詰め、ホチキス止め、ラベル貼り、箱詰め、出荷ラベル貼りという工程だったとします。
この一連の流れをそれぞれの作業者が最初から最後まで行うのが一つ。そしてこの作業を分割してライン作業で行うのがもう一つです。
できれば二人以上に分割して流れ作業で行ったらよいのではないかと思います。その理由は後工程の人が前工程の人の作業品質を確認しながら行うことで、梱包不良を減らすことができるためです。
よく手袋作業と素手で行う作業を同一の作業者が行うことがありますが、これは手袋の脱着を伴い、作業効率を落とす要因となります。
また工具を使う作業とそうでない作業など、一連の作業にはいろいろな条件が混在していますので、この条件を考慮しながら作業編成を組むべきだと思います。
同一場所でいろいろな梱包作業を行うことが大半だと思います。この場合、それぞれの梱包作業で必要な資材や工具が異なりますので、この段取りは梱包作業者自身が行うのではなく、ペースメーカーが実施します。
今梱包している梱包場に必要資材や工具をセットで届けるようにします。こうすることで梱包作業者のペースを乱すことなく生産性のよい作業ができるようになるでしょう。もちろん、結果的に梱包品質の向上にもつながります。
梱包場のレイアウトは必要なものが置けて、作業者が動き回ることなく作業ができるように設定する必要があります。
特に大物梱包の場合、作業者の歩行が発生しがちですが、ここはものの置き方を工夫することで極力歩行ミニマムになるように工夫しましょう。
梱包作業は倉庫の中でも特に作業性を工夫のできる作業です。人の動きにムリ・ムダ・ムラが出ないように考えていきましょう。
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