見える化の真の目的は今の物流現場の管理状態がどうなっているのかが一瞬で判断できることにあります。単なる掲示物のオンパレードではありません。それぞれの掲示には意味があるのです。
工場で工具をその形に縁どりしたボードに吊るしているところを見かけることがあります。もしそこに工具が無ければどの工具が使われているのかが一目でわかります。
これと同じ手法で清掃用具を管理することができます。今箒が使われているのか、塵取りが使われているのかが一目でわかる状態を作ることが大切です。
こういった物流現場で使う備品類は見える化で管理状態に置くとともに、管理責任者の名前を掲示しておくと良いでしょう。
工具や清掃用具とはいえ大切な会社の資産です。これらが安易に紛失されないよう責任者を決めて管理をするのです。
見える化の活動の一環として、仕事を行う際の保護具の状況を示している会社もあります。作業着や軍手、ヘルメットや保護メガネなど、その職場で身に付けなければならない保護具を示すのです。
大抵の場合、それらを身に付けた人の絵や写真で示すことが多いようです。その隣には等身大の姿見を設置します。仕事を始める際にルール通りの保護具を身に付けているかどうかを自らチェックできるようにするためです。
同時に保護具の置場もしっかりと見える化で管理していきましょう。ヘルメットであれば工具や清掃用具と同じ方式でよろしいかと思います。
フォークリフトの始業点検につきましても見える化しましょう。点検ポイントをフォークリフト置場に掲示するとともに点検チェックシートもその場に掲示しておきましょう。
安全に絡む部分は見える化管理が非常に効果的です。トラックの管理についても車庫の近辺に必要な掲示をすることをお勧めします。
見える化はやり方を間違えずに目的を明確にして実施していきましょう。
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