仕事を実施する上で「後工程はお客様」という言葉があります。対外的には当たり前の話ですが、社内でもこの考え方で進めることが必要だと思います。
たとえば加工工程の次工程は組立工程、組立工程の次工程は出荷工程ということになります。物流倉庫で考えるならば入荷工程の次工程は入庫工程、ピッキング工程の次工程は梱包工程ということになります。
工場でも物流倉庫でも同様です。本来であれば後工程の要請に合わせて仕事をしなければならないところですが実態はいかがでしょうか。
物流品質不良を後工程が発見することがあります。人間は集中力が途切れたり疲労したりするとミスを犯します。
このミスが含まれた仕事は別の新鮮な目で見ることでミスの部分が見つけやすくなります。だから後工程でミスが見つかるのですがこれは後工程に迷惑をかけていることに他なりません。
後工程が前工程の仕事をフォローするようなことに無いようにしっかりと仕事をしていきたいものです。
サプライチェーン全体の最適を私たちは考えていかなければなりませんが、このチェーンの中でそれぞれの工程が責任を持って仕事を実施していくことで後工程にしっかりとバトンを渡すことが可能になります。
サプライチェーンを全体最適化するためには工程間で同期していくことが望ましい姿です。同期できれば原則として余分な在庫を持つ必要が無くなります。
では同期化するトリガーは何でしょうか。業種や製品により条件は異なるかもしれませんがそのトリガーは最終ユーザーの行動であると考えられます。
最終ユーザーであるお客様が商品を発注することが最初のトリガーになります。発注指示を受けたサプライヤーは間髪をあけずにお客様に商品を渡すことが求められます。
するとその商品を運ぶという仕事が発生します。後工程であるお客様に商品をお届けするというプロセスが必要だからです。
次に「運ぶ」という工程を「お客様」と認識する機能についても確認してみましょう。その工程とは一般的に出荷工程になります。
出荷工程は後工程であるお客様の満足いく仕事をしなければなりません。ではその「満足いく仕事」のレベルとはどのような水準を指すのでしょうか。
次回に続きます。
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