ニーズが高まる宅配物流。今後市場が拡大していくことが予測されます。一方でご紹介してきたさまざまな障害。この解決抜きに市場拡大は望めません。
今後考えていかなければならないことは配送効率でしょう。ドライバー一人が配達できる件数を増やしていくことです。
ユーザーのニーズから考えると高齢者や買物難民に対するサービスを優先させる必要がありそうです。そのニーズは食事の宅配であり、日用生活必需品の宅配であります。
これらを着実に配送できるようにしていくことが求められます。高齢者や買物難民の在宅率は高いと思いますので、通常の通販のような再配達比率は高くないものと思われます。
そしてこれらのサービスに対しても適正な対価は必要です。店舗で買っても宅配で頼んでも支払う金額は同じということになれば、ユーザーはより宅配サービスに流れることでしょう。
購入金額に応じて配送料を変えていくことはありだと思います。一般的にユーザーは配送料を負担せずに通販業者や小売店が物流コストを負担するケースが見られます。
ここは企業戦略によるでしょうが、物流コストがかかっていること自体は消費者に知ってもらう必要はあると思います。
次に不在による再配達対策です。時間指定をにもかかわらず不在というケースがあります。この場合には再配達料を請求することがあってもよいのではないでしょうか。
また、在宅にもかかわらず宅配ボックスに入れて帰ってしまうようなケースでは配送料を返金させるべきでしょう。
宅配はビジネスです。それを存続させ、さらに伸ばしていくためには「対価」の問題はあいまいにしない方がいいような気がします。
「配送料無料」という謳い文句で拡大を続けている通販ですが、「配送料分ディスカウント」というような表現に変えて「対価」は発生していることを認識してもらうことも存続のカギとなるでしょう。
さらに宅配ボックスや駅の宅配ロッカー、受け取り可能な場所の拡大など、今できることを少しずつ実行していくことが必要です。
そしてアマゾンが考えているようなトラックの中を工場にしてつくりながら配達するような時代も来ることでしょう。特に調理品では物理的には可能でしょうから。
消費者が便利でぜひお金を払ってでも実施して欲しいと思うニーズを把握しましょう。その延長線上に宅配物流の将来型が見えてくる気がします。
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