物流コスト改善アイテムの筆頭に挙げられる在庫改善。どこの会社でも例外なく在庫管理に注力しているようです。
ほっておくといつの間にか増えてしまうのが在庫ではないでしょうか。この在庫を適正に管理していく必要がありますが、その仕事をきちんとできる在庫マネージャーを育てたいものです。
在庫マネージャーはサプライチェーンマネジメントの高度化に欠かせない存在と言えるでしょう。サプライチェーンではリードタイム短縮が叫ばれます。
在庫を減らし、変化に柔軟に対応できるレベルのリードタイムを目指す必要があるのです。在庫マネージャーに最もふさわしいのは物流現場を管理している人ではないでしょうか。
よく財務的に在庫を金額で表現することが多いようです。在庫金額で何パーセント減らすといった目標値が設定され、その達成に向けて活動します。
たしかに在庫金額での目標設定は重要です。その場合、特に高額品を減らす活動にシフトすることが多いようです。
ただし物流現場管理の側面からは高額品だけに偏ったマネジメントはふさわしくありません。物流現場の効率を左右するのは物量だからです。
高額品であろうと、価格が安いものであろうと嵩が張れば物流効率を低下させます。さらにリードタイム短縮の観点から価格は直接的に関係無いことがわかります。
だからこそ、現場を常に目にしている物流現場の管理者が在庫マネジメントには適していると考えられるわけです。
在庫マネジメントの基本として定量管理が挙げられます。在庫置場を決めて、そこに置ける分だけしか在庫を保有してはならないというルールを定めます。
一定量を超えたら購入を止める、一定量を切ったら発注をかけるなど、アクションポイントを明確にしておくことも基本です。
このアクションポイントの基本は購入だけではなく、生産でも同様に応用されることになります。つまり在庫量を無視した勝手な生産マネジメントはご法度だということになるのです。
こういったルール作りや日々のマネジメントができる在庫マネージャーは意識して育てる必要がありそうです。
次回に続きます。
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