ラストワンマイルの課題を検討する際に通信販売先進国のアメリカの状況について確認してみましょう。
そもそも商習慣が異なりますから一概にアメリカの方式を直接採用できるかどうかは疑問が残りますが大いに参考になることは事実です。
一つに商品の受け取り方があります。日本では不在のため再配送が問題になっています。宅配は直接ユーザーに手渡ししサインをもらう必要がありますよね。
一方でアメリカでは不在でもその家庭の軒先に置いて来ればよいそうです。したがって日本で大きな問題である再配送コストがかからないということです。
もう一つに受取場所の多様化が挙げられます。ネット注文したものを最寄りの店舗で受け取る方法があります。日本でも最近では店舗で受け取れるようになってきましたのでそのイメージですね。
また物流センターに隣接した受取ポイントが設置されている事例もあるようです。その一つが「ウォルマート・ピックアップ・グロサリー」です。
これはまるでドライブスルーのような設備でクルマから下車することなく商品を受け取ることができるようです。
アメリカはクルマ社会ですから職場から家に帰る途中でこのように商品をピックアップすることが違和感なくできるということですね。
皆さんはウーバーをご存知でしょうか。これは空いた時間に自家用車で仕事をしたい個人とクルマに乗って移動したい個人をスマートフォンのアプリ上で仲介するマッチングビジネスで、サンフランシスコで創業したベンチャーです。
このウーバーが人を運ぶだけではなく日用品を運ぶビジネスを始めようとしています。
同じく新興企業であるインスタカートも注目を集めています。この会社は買い物代行サービスを提供しています。
お客さんから注文が入ったらインスタカートと提携する配達員が提携先店舗に行って商品を購入しお客さんの元へと自分のクルマで届けるのです。
アメリカではこういったラストワンマイルの新しい担い手が登場してきているのです。こういった形態を皆さんはどう感じますでしょうか。
日本は保守的な国ですからもしかしたら不安の方が先に思い浮かぶかもしれません。しかし明らかに時代は変わってきています。私たちも少し視点を変えていく必要があるかもしれません。
次回に続きます。
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