台車を使って在庫コントロールする方式を「台車カンバン方式」と呼びます。海外の会社では日本に学びよく取り入れています。
これを導入することで秩序ある生産につながります。そもそも空台車が生産工程に戻ってこなければ生産できないことになりますので。つくりすぎの防止につながるのです。
部品発注を通して在庫コントロールする場合はサプライヤーの協力が欠かせません。ただ単に多数回納入してほしいと言っただけではサプライヤーは対応できないことがあります。
それを実施するためにサプライヤー側は小刻み生産を行わなければならないかもしれません。顧客に届けるためにトラック輸送で混載をしなければコストが上がります。
そこで私たちに必要なことは、サプライヤーの支援を行うことです。
・小ロット生産を行うために何をすべきか
・トラック混載を進めるために打つべき手は何か
こういった課題に対して直接的、間接的に私たちが手を動かすことが求められるのです。言いっぱなしではまず実現しませんから。
ちなみに今までまとめ生産を行っていたサプライヤーが小ロット生産を実施できるようになればサプライヤーにとってもメリットがあります。
こういった点に気づいていないサプライヤーは面倒くささばかり感じられるので、それを説明して納得してもらうことが必要です。
サプライヤーの生産工程は自社の前工程です。したがいまして、台車カンバン方式はサプライヤーでも導入できるということになります。
結果的に在庫削減につながり、サプライヤーにもメリットが出るということになるわけです。先ほどの小ロット生産も同様です。
そしてこのような改善をしていくためには「人のレベルアップ」も重要です。この点につきましては次回に考えていきましょう。
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