メーカー物流の改善ポイント(2) 部品発注は物流現場で

在庫を金額で評価すること自体は間違っていませんが、物流の観点からは現物在庫を見ていく方がより実際的な管理ができると思われます。

部品発注を事務所で行うと、現場にどれくらいの在庫があるかリアルでわかりません。端末には在庫数と在庫金額が示されていますが、そのボリュームがどれくらいあるのかはなかなか想像がつかないのではないでしょうか。

在庫金額は小さくても、嵩が張るもので数量が大きいと在庫管理に苦労します。置ききれない在庫をあっちに持って行き、こっちに移動させ、と物流現場の労力も大きいものとなります。

ですから原則として実際に現物管理を行う部署で部品発注を行うことをお勧めします。この役割変更がメーカー物流改善に寄与することは間違いありません。

物流現場では日々在庫を動かしていますから、いつ、どれだけ発注すれば生産現場に支障が出ないのかは肌感覚で分かっています。そういった人たちに管理を任せることがベストなのです。

これは外部倉庫でも同様です。外部倉庫で在庫保管と入出庫作業をやっている場合です。このケースでは物流業務をアウトソースしていますので、部品発注業務も併せてアウトソースすることになります。

物流現場で在庫の数量管理をやってはいるものの、在庫コントロールまでは手を出していないケースが見受けられます。

在庫コントロールとは、生産や発注行為を通して実際に在庫を増減させることです。もちろん、生産や発注の戦略というものもあるでしょう。

したがって物流現場では戦略情報も知っている必要があります。その考え方の範囲内で生産指示や発注をかけていくことになります。

メーカーの物流改善では在庫改善が最も重要です。そこで発注の次には生産管理を考えていきましょう。生産現場で在庫コントロールするためには物流でしくみ化することも必要です。

生産現場では在庫数を一定とし、その数量を切ったところで自動的に生産指示がかかるようにすることが望まれます。

台車を使った在庫コントロールがよく行われています。そのしくみを説明しておきましょう。

まず在庫数量を定めます。たとえば在庫数を120個と決めたとします。台車には40個載せられるとすると、3台車が定量ということになります。

この内1台車が出荷されたとします。そうすると1台車分在庫が減りますから、出荷された後の空になった台車を生産工程に届けます。生産工程はその台車分だけ生産することになります。

次回に続きます。


■≪第20回≫メーカー・流通研究会を実施します!

 『参加者だけにこっそりお見せします! 物流会社選定の舞台裏        
         ~メーカー荷主は物流会社をこうして選んでいる!~』
         
  日 時:10月21日(金)講演 16:30~18:30
  場 所:国際物流総合研究所 セミナールーム
      東京都中央区日本橋人形町1-6-10 ユニコム人形町ビル7F

  詳細は以下をご参照ください。

  http://www.e-butsuryu.jp/seminars/543

■日刊工業新聞社 工場管理 新連載スタート!

 「工場全体を効率化できる 物流のトリセツ
『第1回物流タコツボ論を解消して工場改革に貢献せよ』」

 http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007

■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!

 「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~ 
  『第14回 保管品質向上と倉庫改善取組みのポイント』」

 http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003

■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!

  「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」

 http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index

★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!

『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y

『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI

『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE

物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/

Kein物流改善研究所

神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台17-1-218 

 

お問い合わせは下記アドレスまでお願いいたします。

 

email;sr-gs-fp-ks@khh.biglobe.ne.jp

 

対象地域

日本全国各地

 

お気軽にご相談ください

物流改善ブログ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に更新しています。

「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ」

http://blog.livedoor.jp/gz0210/

物流改善メルマガ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に発信しています。

「会社収益がみるみる向上する!

 1分でわかる物流コスト改善の

 ツボ」

http://www.mag2.com/m/0001069860.html

お勧めサイト

経営コンサルタント探しの「経営堂」

「IT企業専門の会計士事務所」

山田経営会計事務所

http://www.cpayamada.jp/

プロセスと結果で時代の変化に対応する

株式会社キーロジ

http://www.key-logi.com/

Facebook

Twitter