私たちが日々買い物に行く先はスーパーマーケットだと思います。昔は魚を買いに魚屋さんへ、野菜を買いに八百屋さんへ、お酒を買いに酒屋さんへと出かけて行きました。
商店街に行くとそういったいわゆる「専門店」が軒を並べ、それぞれの店を渡り歩きながら買い物をしたものでした。
ここで過去形で表現したのは今やスーパーマーケットに行けば何でもそろってしまい、それぞれの専門店に行くことは極めて少なくなったと思われるからです。
スーパーマーケットはワンストップサービスですから消費者にとってこの上もないサービスです。確かに非常に便利です。
物流でもワンストップサービスは喜ばれるかもしれません。実際に物流商品としてのワンストップサービスについて考えてみましょう。
スーパーマーケットではいろいろな商品がいろいろな業者から納品されます。そうなるとスーパーのバックヤードではひっきりなしにトラックが入ってくることになり、商品の受け入れや検品作業で社員があわただしく仕事をすることになります。
スーパー、つまり小売り側からすると、このバックヤード業務を効率化したいと考えると思われます。できればまとまった納品されることでトラック台数も減らしたいと考えるでしょう。
そこで編み出された手法が「一括物流」ということになります。一括物流のしくみは以下の通りとなります。
同一敷地内に卸売業のディストリビューション・センター(DC)と小売業のトランスファー・センター(TC)を同居させます。
この業務の実施主体は卸売業が実施しているケースが多いと思います。彼らはメーカーや別の卸から商品を調達します。
そして小売業から委託を受けて商品の納品作業を行います。その時は当然のことながら、複数のメーカーの複数の商品をまとめて納品することになるのです。
これによって小売り側からするとバックヤード業務が効率化されます。また棚ごとに段取りされたかご車での納品も行っています。
つまり商品の棚入れ準備作業が不要となり、スーパー内の物流作業が大幅に軽減されるということになるのです。
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