グローバル物流の中でも海外進出時の物流については経験のない方も多く、注意が必要です。担当される場合の注意点を述べておきたいと思います。
その筆頭が日本の物流スタイルをそのまま海外で展開するということです。たしかに日本の物流にはノウハウが詰まっている部分もあります。
しかし物流は現地事情で大きく違う点があることも事実です。この点を意識せず、日本流物流をコピーすると上手くいくどころか、失敗する確率の方が大きいでしょう。
たとえばトラック輸送。日本では両サイドが開くウイング車と呼ばれるトラックを使うことが多いでしょう。
このタイプは荷役時間も短縮でき、非常に便利なものだといえます。しかし、海外ではウイング車というものはほとんど存在しません。
その一番の理由はウイングがアルミで作られていることもあり、簡単にこじ開けられ、貨物を盗まれる危険性が高いということにありまあす。
リスク管理は海外でビジネスをする上では非常に重要な要素であることは間違いありません。日本とはリスクの高さは全く異なるのです。
リスクの視点からいえば、倉庫のつくりと管理も日本とは変えなければなりません。日本では倉庫に保管してある荷物が盗まれることはほとんどありません。
しかし海外では頻繁に発生します。これを日本と同じ考え方で設計する人がいますが、これではまともな倉庫運営は成立しません。
このように、海外で物流を展開する場合には現地の事情に精通する必要があるのです。いろいろとリスクを想定し、それに対するマネジメントを織り込んで実施していくことが望まれます。
また、現地の物流をよく見てみると、日本より優れた点が多々あることに気づくでしょう。日本がベストではないことを受け入れ、現地流を尊重することも大事なことです。
いかがでしょうか。海外との輸出入や現地進出に伴う物流、そしてサプライチェーンマネジメント。これらに柔軟に対応していく力が私たちに求められています。
ぜひグローバル化の時代に見合ったサプライチェーンを構築していきましょう。
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