グローバルサプライチェーンが最も進んでいる産業が自動車製造業でしょう。最終組み立てメーカーであるカーメーカーを最下流とし、そこにつながるサプライチェーンはまさにグローバルワイドで形成されています。
自動車サプライチェーンではカーメーカーのオーダーのもと、原則として同一情報でTier1以下の部品メーカーが生産を行っています。
在庫を極限まで落としたジャストインタイム生産を実施していますので、リードタイムも短くなっています。
部品調達は世界で最もコストメリットがあるところで生産し組立地へ送ることになっています。しかしこのグローバル調達で注意しなければならない点があります。
それは為替と海上輸送運賃の振れです。これは読むことが困難なため、出たところ勝負になってしまいがちです。
そうなると計画していた時にはコストメリットがあった部品調達が実は儲からなかったということになりがちなのです。
本来ではタイで生産し日本に送って組み立てることがベストと思われていたものが、実際には日本で生産して日本で組み立てる方が効果があるということも実際に起きているのです。
それだけにグローバルサプライチェーンは難しいと言えます。生産地を選ぶ場合にはよほど価格差がないと危険だということになってしまいます。
こういった点でも、グローバルサプライチェーンに貢献するために幅広い知識と経験が必要だということになるでしょう。
サプライチェーンの管理は一社で行うにしても、こういった周辺知識はその道に長けた会社で実施していくことが望ましいのです。だからこそ前回お話しましたアライアンスが必要になるのです。
次回に続きます。
【物流セミナー情報】
1.メーカー物流研究会を実施します!
「カンコツ仕事から脱皮し物流を科学する!
~超カンタン!たった6時間で習得する物流標準時間の設定と活用~」
2019年7月19日(金) 10:30~17:30
国際物流総合研究所 セミナールーム
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.e-butsuryu.jp/event/2007/
2.大阪でトラック輸送の効率化のセミナーを実施します!
「トラック輸送の効率化 輸送の見直し&輸送コスト削減
~物流コストの60%を占める輸送費にメスを入れる!~」
2019年7月23日(火) 10:00~17:00
大阪府工業協会 研修室
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.opmia.or.jp/seminar/5027
3.東京で物流IEをテーマとしたセミナーを実施します!
「驚くほど現場が変わる! 「物流現場のデータ分析術(物流IE)を学ぶ!!」」
2019年7月24日(水)10:00~17:00
イー・ロジット東京セミナールーム
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.e-logit.com/seminar/20190724k.php
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/