以前海外にいた時に物流会社と商社に質問したことがあります。その質問とは「部品をまとめてコンソリデーションし、コンテナを仕立てて輸出できないか」という内容です。
そのコンソリデーションセンターまではその国の中でミルクランをやりながら荷を集めます。集めた荷はコンソリデーションセンターで輸出荷姿に梱包されます。
輸出通関を行い、日本等他国へ海上輸送をかけます。そして到着国で輸入通関を行ったうえで必要工場まで輸送を行います。
もし輸入荷姿をそのまま工場に持ち込むと使いづらい場合には輸入基地で荷姿を変更することも必要になります。
今や資材や部品はグローバルで最も安い所から調達することが一般化しつつあります。そのためには上記のような仕事のしくみが必要です。
これもまさにグローバルサプライチェーンの一つなのです。貿易実務を含め荷主会社は業務のアウトソースを欲しているのです。それができることがグローバルサプライチェーンへの貢献ということにつながります。
今回挙げた事例について自社ですべての業務を行わなければならないのでしょうか。実はそんなことはありません。アライアンスを組みながらできる会社にやってもらうようにしていけばいいのです。
商社はいろいろなところとのアライアンスがありますから、グローバルサプライチェーンを担っていくことは難しくないかもしれません。
では物流会社ではいかがでしょうか。今は難しいとしても徐々にアライアンスを拡大し、1年後にはこのような仕事が来ても対応できるように目標を持って進めていけばよろしいのではないでしょうか。
貿易実務や海上輸送などはどこかとアライアンスを組んでやっていくことが必要になるでしょう。仕事を想定しながらぜひ進めていくことを考えましょう。
次回に続きます。
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